ゆとりろの さびしきしろや なつおわる
ユトリロ。
1955年11月まで生きたフランスの画家。
生まれは私生児。
さらに母親は育児放棄。
それだけでも、充分気鬱ですが、どうも母親譲りの精神病の遺伝子のようなものを持って生まれたような説明です。
そのうえ、重度のアルコール依存症で、10代の頃より、精神病院と縁が切れない人生だったようです。
絵筆を持たせれば落ち着くこともあり、人生の大半の時間をそれに費やすことの出来るある意味恵まれた境遇を手にしたようです。
たいへんな作品数で、まだあるのかと思うほどの作品が、展示され、素人にはどれもこれも、白い寂しいパリの街角の絵ばかり。
これほど暗い白があるのかと気が滅入りました。