私たちのころは、当番がいて、黒板消しを外で、ぱたぱた叩いて、チョークの粉をとばしたものだ。
先生方は、それぞれに木製のチョーク箱を持っていて、当番は授業の始まる前に、わざわざ職員室に行き、教科書やらチョーク箱を教室に運ばされた。
自分で、持って来ればいいのに。
それが当たり前だった。
そのチョークの板書のせいで、粉を吸い込むものだから、先生方の寿命は短いと、後になって聞いたことがあるが、わたしのみたところ、そんなふうには感じない。
今は、見たわけではないけれど、たぶんホワイトボードだろうと思う。
粉を吸うこともなく、当番もないのではないか。
子どもらは、ちがうストレスに晒され、学校に行くのも命がけ。
こんな世の中になるとは、だれが想像できただろう。