子 は 育 ち ピ ア ノ は 鳴 ら ず 水 仙 花

こはそだち ぴあのはならず すいせんか

一斉に建てられた団地は、同じような世代の両親と、小学生に溢れかえって、イキイキと活気のある町でした。

今のように、働くお母さんは少なくて、幼稚園も同じ、小学校も同じママ友は、いつもいつも仲良しではなく、派閥が出来たり、 揉め事が起きたり、PTAの役員を押し付けあったり、なんやかやと抱えて、いろんなうわさも飛び交いました。

習い事全盛期で、女の子はほぼみんなと言っていいほどピアノでした。
夕方になると、あちこちの家から、さらに裏のマンションから、拙いかわいらしい練習曲が聞こえ、同じところで何度も間違ったり、微笑ましいものでした。

時が経ち、よほど根性のある子を除いて、ピアノは一斉に飽きられたようで、そのうえ部活やお受験で、すっかり遠いものになりました。
家の中では、リビングにレースの上掛けを掛けられ、ミニセレブの象徴のように置かれていたピアノが今どうなっているか、知る由もないけれど、どの家も持て余し気味ではなかろうかと余計な心配です。

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