ふきのとう とうこうのはか のぼりぐち
唐津の南、伊万里から有田にかけての地域は、やきものの里。
そして文禄・慶長の役で、連れてこられた李参平が、窯を開いたところだと聞きます。
聞くところによると、唐津は陶器。
有田は、李参平の努力により、日本で初めての磁器を焼いたところだと。
有田焼は、白い磁器に、鮮やかな色を配して、ヨーロッパにも知られるところとなり、一大ブームを巻き起こしたとききます。
国内でも、佐賀の鍋島藩は、有田と伊万里の間の大川内山(おおこうちやま)
に、御用窯を設け、関所までつくって、「秘窯」としたと伝わります。
今も、有田の陶器市などとは、比較にならないほど、値段は高いのですが、
庶民に買えないほどではなく、なにより作品をひとつひとつ大切に展示されているところが、気に入っています。
細いながらも、石畳みの町並みもステキです。
そしてつきあたりの丘には、代々の陶工の墓が、小さいのですが、
きれいに並んでおり、盆でも彼岸でもないのに、よく手入れされており、
それぞれにつましいかわいらしい花が活けてあります。
先祖への思いが、伝わるようです。
おおむかし、日本人もひどいことをしたものです。