煤 逃 げ の 詫 び は 虎 屋 に 収 ま れ り

すすにげの わびはとらやに おさまれり

家族分担の年末大掃除を、すり抜けていつも行方不明になって、ひんしゅくをかっていた親父が、同じ企みの同志にクルマで送ってもらい帰還したときのこと。
手には、何処で手に入れたか、虎屋の羊羹。
女ばかりの我が家は、嬌声をあげ、父が煤逃げしたことはすっかり忘れ、羊羹を均等に切ることに集中したものです。
かくて親父は無罪放免どころか、鼻高々といった風情。
まだ元気だった頃の年末の風景です。

この句も読まれています。

打 た せ 湯 や 肩 も 腰 も と 春 隣 うたせゆや かたもこしもと はるとなり せっかくの温泉。 せっかくの打たせ湯だからと、アタマ、肩、コシもと欲張りが多いこと。 寝正月の後遺症か、ふしぶしが固まっているようです。 打たせ湯の音が大きいので、それを上まわる大きな声で話すことになります。 結局、嬌声もあり、大きな声のおしゃべりも...
病 棟 の 窓 に 向 ひ て 大 花 火 びょうとうの まどにむかいて おおはなびこの河原の花火大会は、もう大昔からのものです。子どものころ、蚊に刺されながら観た覚えがあります。当時は、まわりは何もなかったけれど、すっかり都会に変貌しており、大きな医療センターもできました。とてもきれいで、迫力があったと聞きました。...
百 日 紅 月 の 光 に 蒼 く 染 む さるすべり つきのひかりに あおくそむ サルスベリ。 どこにでもある庭木で、赤みがかったピンクが本流。 たまに白もあるようです。 秋の、みごとな月明かりのもとでは、ピンクがあおになるから不思議です。 見渡せば、石も道も青々としています。...
ダ リ ア 咲 く 三 歩 で 渡 る 川 に 橋... だりあさく さんぽでわたる かわにはし 大通りから一歩入ると、まったくちがう風景が見えることがあります。 小川というほどきれいではなく、用水路と言えるほどのものでもなく、細い水の流れを渡すために造りだけは立派な石造りの橋があり、名前も彫り込んであります。 なぜかわたしは橋が好きで、あちこち見るの...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください