煤 逃 げ の 詫 び は 虎 屋 に 収 ま れ り

すすにげの わびはとらやに おさまれり

家族分担の年末大掃除を、すり抜けていつも行方不明になって、ひんしゅくをかっていた親父が、同じ企みの同志にクルマで送ってもらい帰還したときのこと。
手には、何処で手に入れたか、虎屋の羊羹。
女ばかりの我が家は、嬌声をあげ、父が煤逃げしたことはすっかり忘れ、羊羹を均等に切ることに集中したものです。
かくて親父は無罪放免どころか、鼻高々といった風情。
まだ元気だった頃の年末の風景です。

この句も読まれています。

シ ネ マ 出 で ネ オ ン 運 び し 秋 の 川... わたしは、盛り場の夜の雰囲気が嫌いではない。 川面に映るネオンを見飽きることがない。 独特の匂いがする。 昼間通れば、汚れの目立つ、なんのことはない街が、変身するのが、むかしから面白かった。 綺麗なお姉さんの中に、ほとんどすっぴんの人もいた。 上客が付いていた。 薊のかずよさんて女性。 目がクルッと...
地平線 見えて哀しき 春干潟(ひがた)... 水平線が見えていたはずの海が 地平線を見せて広がっている。 この広い地にやがてひたひたと 潮がくりかえしくりかえし訪れ る。この哀しさはなんだろう。 このやりきれなさは。説明のつ かない気分は。抗うことのでき ない人生の哀しさか。...
映 画 館 出 て 夕 焼 の た だ な か に... Shibuya Toei / Dick Thomas Johnson 今は少なくなった、盛り場の映画館。 暗闇から外に出て、大夕焼けに遭遇す。 まるで自分が真ん中にいるようで、見とれることしばし。 夜は違う顔を持つこの街も、路地に沿った細い川も、シャッターを開けたばかりの怪しい店も、街灯も。 みん...
ま た ひ とつ 羽 を 畳 み て 秋 の 蝶 Butterfly / fox_kiyo 人間関係とは、不思議なものだ。いろいろな人と出逢う。中には、気の合う仲間だと、うれしくなる、これは感動的な出逢いだと、心が弾むこともある。それが、ある拍子に、えっと思う展開をみせることもある。ここはもう、去る者追わずの心境である。...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください