夕 立 ち の 男 に 呑 み 屋 傘 を 貸 し

ゆうだちの をとこにのみや かさをかし

突然の雨。

駅から飛び出し、黒いカバンを傘がわりにアタマに乗せて、家路へ急ぐサラリーマン。

ママはさすが。

「この傘どうぞ。お使いになって!」

借りた傘は返さないといけない。

いつもの通勤の道すがらに店はあるのです。

ただ返すというわけにはいきません。

ビールの一杯くらい、最低でも。

一度顔見知りになれば、こっちのもの。

「あら、今お帰り?」なんてね。

この句も読まれています。

数 へ 日 の 陽 の あ る う ち の 墓 参 り... かぞえびの ひのあるうちの はかまいり ロクでも無い父親でした。 子どもが二人もいるのに、奥さんを変え、子どもが虐待されているのを薄々感じ取りながらも、見ないふりして、職場の付き合いに没頭しました。 そのため、人の世話には余念がなく、友人は多く、家には訪問客が絶えず、わたしは夜中まで皿洗いをしまし...
小春日に 一点の影なし 四畳半 もう12月だというのに、秋晴れのような空、暖かい日差し。狭い四畳半には光が溢れ、真冬だというのに、日焼けしそう。干せるだけの布団を干して、お日様の臭いのなかで寝るとしよう。...
菱 採 ら ぬ 水 面 波 紋 の 暗 映 り ひしとらぬ みなもはもんの くらうつり 菱の実、むかし西鉄柳川駅の構内で露店のように売っていて、新聞紙にくるんでくれたものです。 ビタミンも豊富で、身体にとてもいいと言われつつ、最近はまったく見かけないのは、甘みがとても薄くてなんとなく水っぽくて、簡単に言えば美味しくないからかと思います。 繁...
炎 昼 に 竹 笹 鳴 りて 風 少 し 微風だに感じることはできない。 ただ暑い。じっとしていられない。 歩いた方がましか。 なのに、竹笹は鳴る。 さわさわと涼しげな音をたてる。 高いところでは、もしかしたら、夏の終わりの風がふいているのかもしれない。 ただ蟻のように、地面を這いつくばる汗みどろのわたしには、とうてい見つけることは出来ない...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください