みずのでて たんぼみてくる いきみだま
生身魂とは、老いてなお生活の知恵を持ち、皆さんに大切にされている方々のことと認識しています。
甚平を着て、縁側で涼む様子が、俳句の本の、この言葉の説明の、挿し絵になっていることがよくあります。
ところがこの生身魂、台風や大水のときには、必ずと言っていいほど、「ちょっと田圃見て来る」とたいへんな天候の中、お出かけになり、ときには新聞やテレビのニュースに登場します。
つまり体力や脚力に相当な自信があり、本来の身体は、その自信についていけてないことが原因ではと思うのです。
当然、家族は止めますが、そこは根性ある、頑固者の生身魂、その手を振り払ってでも思うとおりにするのでしょう。