うつしよに くらりとおつる ひでりあり
なんというか、あの人がまさか・・・ということがあります。
何かが取り憑いたとしか思えないようなことをしてしまう。
別の言い方をすれば、「魔がさした」ということでしょうか。
だから占いがあり、サンリンボウや大殺界などと、まことしやかに談議されるのかもしれません。
ついてない時は、ついてないことが続いたりするものです。
引っ越しのお手伝いをしたとき、椅子をトラックに積もうと、ひっくり返したとき、ある新興宗教のシールが貼ってあるのを見つけて、はっとしたこともあります。
誘われたこともあります。
思いつくことをして、あとは流れに任せてじっと動かずにいることも大切で、結果的にそのほうがいい場合もあると思うのです。
ただ、魔のさし方がとんでもなくて、そのせいで仕事をなくしたり、またそのせいで離婚に至った人もいます。
むかし好きだった人でした。
夕刊で名前を見つけました。
福岡〜鹿児島の高速バスのチケットを、会社でカラーコピーして使ったのがバレて、逮捕に至った、確かそんなことでした。
優秀な人で、ユーモアもあり、素敵でした。
告白する勇気がなくて、そのうち遠ざかってしまいました。
結構な地位にあり、収入もあり、そんなケチなことをするなんて信じられないことでした。
誰もが驚いたはずです。
当然免職です。
風の便りに離婚したとも聞きました。
今ごろ何処でどうしているのか。
元気でいるでしょうか。