鋤を立てたまま、手を組んであごをのせて暫しの休憩か。
むかしの白黒映画を思い出す。
「裸の島」
新藤兼人監督 乙羽信子主演
瀬戸内の小さな島を舞台にした、台詞のない、当時としては前衛的な試みだったであろう作品。
こうして生きてゆくしかない、人生とはそんなものかもしれないと思わせる。
静かで、なんともやりきれない作品だった。
海のそばの田畑は、潮の影響を受けないことはないと思われる。
それでも其処に土地があって、先祖代々受け継がれてきたのかもしれない。
長い一日の長い作業が始まる。