九 十 九 島 ( つくもじま) 軍 港 隠 し 秋 高 し

佐世保の針生無線塔、太平洋戦争勃発時、戦闘開始の電信を送ったとして、あれこれの映画にも登場した。
奥まった港には、軍艦とおぼしき船体が幾つもあり、海上自衛隊の重要基地であること歴然である。
以前佐世保出身の高齢女性が言うには、海軍さんには嫁に行くなと、言われていたと。
制服を纏った姿は雄々しいものの、海軍さんはよく遊ぶ。
苦労すると、当時の人たちは口々に言っていたそうな。
強力なサーチライトは、夜じゅう町中まで照らしていたと。
わたしは、こっちをもっと見たかった。
ハウステンボスの、つまらなかったこと。
ホテル日航の、バイキングのお粗末なこと。
お金を出せば、それなりのものが出てくるのだろうけれど、それにしてもあれは小馬鹿にしてる。
うちの近所の居酒屋のお昼のバイキングの方が何倍もマシ。
お土産ものばかりが充実していて、だからといって、本格的なチーズのようなものはなく、色とりどりに手を加えたカステラが目立った。
庭のデザインのコンテストのようなものも正直思ったほどではなかった。
花木は難しい。
植えたそのときは、さぞかしきれいだっただろうけれど、あまりに密集して植え込まれたためか、草花が疲れた感じが、強くした。
ダリアが、ひとつのテーマのようで、見たことのない品種が、いくつもあって、そこは収穫だった。
大きな樹木は、もうクリスマスに備えてか、針金様のものに小さなライトのついたものがぐるぐる巻きに巻き付けられていた。
運河を船で行った。
珍しかったけど、柳川の川下りのほうが好きだった。

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