畑を焼き 畦をなめ 空巻き上がり 野焼きの季節が来た。 あまりの火の勢いに、おののくのは毎年のこと。巻き上がる炎は時に激しく、空気を巻き上げるように思われ、もう手を つけられない。あとに残る藁の焼けたにおいが、なつかしい。いつまでも残り、通り過ぎる車の中まで入ってくる。