梵 鐘 の 波 打 つ 音 叉 消 え て 冬 ぼんしょうの なみうつおんさ きえてふゆ 秋のころは、遠い寺の鐘の音が、ふるえるように揺れて揺れて、 時間をかけて届く様が好きで、楽しみにしたものでした。 寒くなり、空気も張り詰めた感じにかわると、あの生ぬるいような音はしなくなりました。