坂 下 の 遠 く ど ん ぐ り 吹 き 溜 ま り

さかしたの とおくどんぐり ふきだまり

山を拓いて、大きな団地が造られ、

なぜか坂の上に、一本だけクヌギの木が遺されて、

長い年月のうちに、ひとまわりふたまわり大きくなって、

秋にはどんぐりがたくさん落ちるようになりました。

坂道ですから、木の下にとどまらず、ころころ一定方向に、転がって、

決まったところに、吹き溜まりのように、集まります。

秋だなと、思います。

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