あまどくる あしさきをさす かやのさき
むかしの木製の雨戸は、開け閉めに熟練の技を要します。
両手だけでは、どうにもならず、片方の足の先を、上手に手伝わせます。
とくに雨の日、雨の降ったあとなどは、湿気を吸って、動かしにくいものです。
蚊が出ぬうちにと、草を抜かねばと、気にはしていたけれど、
一日延ばしにしていたものだから、
とうとう庭は、蚊の住処と化し、
茅の葉は伸び放題に伸びて、
雨戸繰りの、足先に触れるほどに、育ってしまいました。
みっともないけれど、ひと夏はこのまま。
なんせ、去年も、その前も、
生垣のひいらぎに、スズメバチが巣を作り、
その対応に、気持ちとお金を使うこととなり、
今年こそはと、アタマを悩ましていたものですから。