くれかけて ふちにたつがま ごろっぽん
「ガマの穂わたに包まれて、ウサギはもとの白ウサギ」
因幡の白兎
ガマのあの細長い茶色の穂を、解きほどくと真っ白いワタのような穂がいっぱいです。
水性の水草で、宿根です。
多くの草が、枯れかけてよろめくのに、直立です。
水辺というか、水の中に生えていて、根元は水生動物の巣になっているそうです。
採ろうにも採れないのです。
晩秋の水辺はヨシの葉のようなとがった草が生い茂っていて、もうそれもほとんど枯れていて、ガマの穂だけが、茶色の茎に茶色の細長い実を付けています。
寂しくて、泣きそうな風景です。