さかなやの はくねつとうや つるべおとし
近頃では、一件の店を構えた魚屋、八百屋はすっかり減って、何でもかんでもスーパーの中へと押し込まれるような感じです。
その方が便利でもあるものですから、買い手も慣れてしまったというところでしょうか。
秋の日は釣瓶落とし。
魚をイキイキと見せるには、LEDではダメ。
白熱灯の煌々としたあかりのもとで、秋刀魚もサバも蒼い背中をきらきらと見せます。
白熱灯の元で、魚屋は、声を張り上げ、値引きを始めます。
なんとしても今日のうちにさばかなければ。
ひとカゴ幾らを、二つで幾らと、買い手の心を揺さぶろうとちょっと見、大盤振る舞いです。