はんざきや ばかしょうじきで さけがすき
はんざきとは、サンショウウオのこと。
アタマが以上に大きくて、足があるものの動きは鈍く、大きなずうたいを持て余しているようにしか見えません。
井伏鱒二の「山椒魚」も、谷川の岩屋に二年もこもっていた山椒魚が太って、穴から出られなくなった話。
虚勢を張りながらも、外の様子を見て涙を流し、我が身の不運を嘆く話だったように思います。
家で過ごす時間が長い昨今、生まれや育ち、現状に目をやれば、こんな人生しかなかった自分を努力不足で不甲斐ないと思うより、あんな家に生まれた不運ばかりがアタマをよぎり、この年になってもまだ人のせいにするかと、情けないばかり。
ヒマはろくなことがない。
ワタシはロクな人間じゃない。