地には我 空に雁行く 束でも一羽 いまわたしはひとり、ここにいる。 空には雁が、群れをなして渡っていく。 それはただ集まって飛んでいくだけ。 一羽一羽の集まり、一羽が脱落したからって、仲間が助けるわけでもなかろう。 人間といっしょ、所詮ひとり、所詮一羽