意思あるごと 缶の転がり 冬の暮れ 風に押されて、からからと音を立てて空き缶が転がる。 アスファルトの道。止まったかと思うと、また進む。 まるで誰かが蹴っているように。 冬の夕暮れはさみしい。 まして今日のように、冷え込んで、空が低い日には、 公園を散歩する人影も見ない。