しらかべに おれたるかげや はるひがさ
春が来たと喜んでばかりもいられません。
春の紫外線は真夏を超えるとか。
オンナは夏に歳をとる。
この歳になって、きれいになりたいわけでは決してないけれど、これ以上シミを増やして汚くなるのはご免です。
福岡市のベッドタウンといわれるこの町には、まだ蔵と呼ばれる建物が少なくはありますが、存在します。
大通りを一本入った、その区画は歴史があり、道は曲がりくねってとても通りにくいのに、それぞれの家には一軒家ほどの納屋があり、蔵があり、家の前庭でハンドルを切らずにクルマが一周できます。
白壁は手入れがされており、となりもそのとなりも蔵が連なっており、ちょっとした蔵通りです。
ところどころに梅が咲き、枝垂れ梅のある庭もあります。
白壁は忠実に影を作り、日差しはすっかり春のものです。