ひきしおの ふゆびにかえる ごとくいく
人の生き死にに月の満ち欠けが関わるとは、老人の言うことです。
ホントかウソか、まともに考えたこともないのですが、有明の海に潮が引くのを見ていると、そんなこともあるのかしらと思ってしまいます。
生き方や境遇や、持病などとは遠いところで、決められていたような、何かしら大いなるものに支配されているのかもしれないと考えたりします。
病気と事故は同じだと思っています。
たった今まで健康だった人が、突然不自由になるのには違いないのですから。
もうその時点で、ふつうの会話は成り立たず、みんな何かしら気を遣った物言いをするものです。
治るものならどってことはないのですが、もしかしたらこのままお別れかと思ったら、ふつうの対応は難しいものです。
静かに感謝に満ちた終わり方をしたいものですが、どうも正反対になりそうで、コワイ。