ねんねこに てばなしのあい つめこまれ
むかしは、子どもは負ぶい紐で背中におんぶして、防寒のため綿の入ったねんねこを着ました。
子どもは暖かく、母親は両手が空くので、仕事にさして支障がないところが良いところでした。
背中の子どもの体調や、体温、動きや機嫌の良し悪しがすぐにわかるという利点もありました。
いま、ねんねこ姿を見ることはなくなりました。
赤ちゃんは、抱っこ帯で身体の前に抱えるようになり、また雑踏や寒風のなか、バギーで親より先に進みます。
ねんねこに埋もれて、全幅の信頼を安堵の顔いっぱいに眠っていた子どもたちは、その後辛いことがあっても、なんとか乗り越え、大きく育ったのではと勝手に想像しています。