あいぞうの からみのごとし からすうり
最近は野山を歩いても、カラスウリに出会うことはあまりありません。
でも、オレンジ色の実が、次第に色づいて赤くなり、赤を通り越して、燃えるような紅にまでへんげし、手繰り寄せれば、上がったり下がったりしながら近づいては来るのだけれど、最後のところで、何かに引っかかってブチっと切れるものです。
これを男女の愛憎にこじつけるのもどうかと思うのですが、一人で燃えてもどうにもならず、愛しさは憎しみと紙一重などなど思ってしまいます。
年をとれば、そんな焼かれるような想いもしなくてすむものです。