忠霊塔 夏陽の影の 長く曳き(ひき) 夏は真っ盛りを過ぎ、暑さはそのままに、 季節は少しずつではあるが、移ろう。 忠霊塔の大きな石は、長い長い影を、 となりの中学校の校庭まで、引っ張られるように 精いっぱい伸ばしている。