ほんばこは りんごばことて あたりまえ
小学生の頃、木製の勉強机は普通だったけれど、その上に、包装紙で自分で化粧貼りした、りんご箱を置いて使っていました。
四畳の部屋に妹と二人。
別に当たり前だと思っていました。
父親は公務員だったけれど、身の程知らずで子どもは三人もいて、生活は貧しかった。
蚕小屋を改造した借家は、トイレに電灯がなく、あたしは二度も落ちかけた。
すんでのところで、両手で身体を支えたから、ぼっとんとは行かずにすんだけれど。
なんであんな生活・・・
省略すればよかったのに。
あの母親の違う三番目・・・