天領と 呼ばれる町に 梅雨(あめ)止まず 天領日田。 森の町。うっそうと繁る木々。 山から引き下ろして、貯木場に、立派な丸太が揃う。 いつ止むとも知れぬ雨が明け方から降り続く。 山はひたひたと潤い、樹々は黙々と育つ。 空は低く、一点の晴れ間もない。