うれてさく ひまわりみずに かりとりて
向日葵畑。
夏の間、暑さに負けず、元気に金色の花を咲かせ、多くの人を元気づけたものです。
秋になって、そろそろ終わりを迎えた花もありながら、まだ咲いたばかりの元気な花もあるにはあるのですが、刈り取りの命が下されたからには、刈り取らなければなりません。
前の週、お持ち帰り自由で、随分減ったかに見えた向日葵畑ですが、いざ刈り取るとなると、それは重労働です。
元気のいい若い花は見ずに刈り取ることが、早く仕事を終えるコツでしょうか。
わたしは向日葵が好きではありません。
あの、あっけらかんとした、浅い明るさが苦手なのです。
さらに、映画のせいもあるかもしれません。
ソフィアローレン主演。
戦死したのかしないのか、消息のわからない夫を探して、主人公が探し回る姿が、胸に焼きついて離れません。
地平線まで広がるひまわり。
どうして、ひまわりでなければならなかったのか。
切なすぎて、あれ以来、ひまわりを正視できないでいるのです。