後 悔 も 身 を 切 る 萱 も 抱 へ 逝 く

こうかいも みをきるかやも かかえいく

どう年齢を重ねていくのか、自分では決められませんが、出来ることなら、すべてを忘れ、自分に関わったあらゆる人の顔を忘れ、ご飯を食べたことも尿意も便意も忘れて死にたくはない。
膨大な後悔と反省と、そのせいでいつまでも続く心配を、責任を感じながら年をとる責任が、わたしにはあるからです。
だから、わたしだけ分からないまま逝きたくはないのです。
年をとるのは、寂しいことです。
親しい人に邪険にされたり、疎外感に苦しんだり、頼りにしている人が先に逝き、それゆえ性悪な人間にいいようにされないとも限らない。
それでも、自分の失敗で、迷惑をかけた人を忘れるなんてことにはなりたくないのです。
思うようにはいかないけれど。