明 け て 鳴 く ち ち ろ そ れ ほ ど 寂 し い か

あけてなく ちちろそれほど さみしいか

ちちろとはコオロギのことです。
秋の虫は夕方から夜にかけて、うるさいほど鳴き続けます。
それも夜が明けてくれば、次第におさまるものです。
今朝はもう6時をとっくに過ぎたというのに、一匹だけいつまでも泣き止まないコオロギがいるようです。
人の世もさまざまです。
ほんの小さなことで、喜んだり、また眠れないほど心配したりの連続です。