雨は雪に 気がかりは不安に 色がつく 深夜に目が覚めることがよくある。 降っていた雨が雪に変わったことを、ひどく寒くなったことと、気配で感じる。 夜は、人を愉快にはしないようだ。 漠然とあった小さな心配は、次第に確たる不安に成長する。 輪郭がはっきりと、そして色がつく。