かりわたる ちからづよさと あいせつと
秋は、渡り鳥の季節です。
カリ、ツル、カモその他いろいろな鳥が、北の国から日本へ、さらにはもっと南の国へと渡って行きます。
行くカリを仰ぎ、その声を聞きながら、悠久の時の流れに想いを馳せることがあります。
ニンゲンは人間界で暮らしているのだけれど、そこへときおり外の世界から消息がもたらされるといった感じでしょうか。
カリは、ときに竿になったり、かぎ型になったりしながら飛びます。
広い海原で、休むところがないときのために、木切れを咥えて飛び立つそうです。
波間にそれを浮かべて、ひとときの休憩を取るためだと言われます。