くきづけの にんきのたるに けさのゆき
カブや大根、野沢菜などの葉を、茎とともに塩漬けするものを、茎漬けといいます。
むかしは、冬の長い、地域の保存食として、その地方に伝わる方法でたっぷりと漬け込みます。
食事だけでなく、お茶漬けにしても美味しいものです。
木樽は、「茎の樽」、重しの石は「茎の石」、圧して出る水を「茎の水」。
木のタルはよほどしっかり造られたもので、竹を割った輪をかけて、とても頑丈で、代々受け継がれてきたものです。
祖母が、シワシワの手で、慣れた手つきで、一段一段塩をしっかり振りつつ、樽の口を上回る位置まで、漬け込んでいたのを思い出します。
粉雪の降る季節、暖房もなかった時代。
むかしの人は、ほんとによく働いたと思います。