すすきはら てつじょうもう こえてなお
新幹線が、高架ではしります。
その下の、あきれるほど細長い広い土地に勝手にクルマを留める者がいたり、不燃物置き場にされることを警戒して、ぜったいに破ることのできない強固な鉄条網が張られています。
くぐることができるのは、今の季節は、ススキだけ。
青かったものが、銀色に変わり、今は白い綿毛になる寸前です。
道端で見るのとはちがって、荒涼とした原野ににも似た広い広い土地を席巻したようすは、迫力があります。
秋のつるべ落としの、ほんの寸前、むかし映画で観た景色のようです。