羽化に似て 蔦(つた)の若芽は 濡れて出る 蔦がようやく芽を出し始めた。 若い葉は、まるで蝶が、さなぎから生まれたばかりのように、 濡れたような、艶のある面持ち。 これから、大きく、強くなって、夏には、城を覆うイラクサの ごとく、たくましくなる。