べにのはな はんげしょうなら ひとつざき
江戸時代、口紅として重宝された、紅花。
色ははっきりとした黄色です。
不思議です。
何度も洗い、洗い流し、1日目は黄色、二日目になると紅色に変化し、餅のように丸めて天日で干すのだそうです。
それから長い道のりを運ばれ、京都に着くのです。
さらに職人によって練り込まれ、手を加えられ、ようやく紅になるそうです。
この紅を塗れば、唇は紅色とはちがう玉虫色になります。
半夏生の時季、広い広い紅花畑に、たったひとつ花が咲き、それを合図に一斉に咲き始めます。
半夏生とは、ハンゲという薬草が取れる時期で、7月の初め頃にあたるとか。
この頃大雨が降るとの言い伝えがあります。