秋寂びて 心トグロを 巻く日あり

社内研修があり、そのリーダーに言われた。
「あんた、人に感謝したことなかろう」
研修とは、人を育てるために行うものだろう。
なんでこんなことを言われるのか、それもわたしだけ。
(総勢四人とそのリーダー)
「なんでこんな仕事しようと」
(福祉関係)
黙って聞いていた。それしかない。
言葉はひたひたと、黒い原油が地面に広がるように、
染み込みながら、心の中で面積を広げていく。
忘れることはないと思う。
あしたからどうしたらいいのだろう。
とりあえず忘れるのか。そんなこと出来る?
でも引きつった顔をしていたら、さらに追い打ちをかけるだろう。
働かないわけにはいかない。
ここはどうにかして、とどまらなければ生きていけない。

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