どくがすの かことおくして もみじがり
大久野島。
瀬戸内海に浮かぶ三角形の小島。
無人島。
今では、ウサギの島として有名です。
戦時、帝国陸軍が開発した毒ガス兵器の製造をした島として知られました。
戦後は、うって変わって「地図から消された島」と言われた。
当時は、男女6500人が任務に当たったと言われます。
事故や微量な毒ガス成分の空中飛散により、工員は皮膚疾患や呼吸器疾患を抱えたと言われます。
戦後処理は主に進駐軍が関わり、海洋投棄や埋没処理がなされたということです。
現在でも、その残骸は森林の中などに残っており、知る人ぞ知るという感じでしょうか。
最近でも、島内でヒ素が発見されたとも聞きます。
作業に関わった人への補償は、戦後三十年をかけて、ひそかになされたと聞き及びます。
大久野島毒ガス資料館なるものが、島内に作られているそうです。
また当時の製造関連施設も一部残っているけれど、歴史遺産として、恒久的に残される目処はたっていないとのこと。