木枯らしに 恨みつらみが 息をする 夜も遅くなて帰る道すがら、頭を突き出すようにして前かがみで歩く。ふとなんの脈絡もなく、頭をよぎる、遠い昔の過ぎ去った人、あれはこういうことだったのか、今さらながら気がつくこともある。あんまりいいことではない。