こころして いうてきかせよ ひがんへと
かんたんに成仏できる人ばかりではないと思うのです。
納得のいかない死に方に悔しくやるせない、やり場のない思いの仏も多いはず。
自分に落ち度のない事故、誤診のせいで命を落とした人、虐待の果てに殺された子。
心やすらかに浄土へ導かれますように。
この世にこころを残せば、本人が苦しむだけなのでしょうから。
成仏を願い、好物を供え、写真と対話し、また帰ってこれることを告げ、穏やかな気持ちで黄泉の国に送ってやらなくてはなりません。
そうすることが役目とは思いながらも、死者も生者も苦しみは同じなのです。