山 姥 が ひ と 掬 ひ し て 雪 解 水

やまんばが ひとすくいすて ゆきげみず

雪国の出身の人のはなしでは、長い冬が少しずつ春の様相を呈して、雪解けの水がちょろちょろ流れ出すようになり、まだ雪は残っているものの、雑草が緑の芽を吹くのを見ると、わくわく感が抑えられないと。

山奥で、ウドやタラの芽、ヤマメなどを食しているヤマンバ。

雪解けの貴重な水を人間にやりたくない一心で、ぜんぶ飲み干しているんじゃなかろうか。

童話「三枚のお札」では、川の水を飲み干したヤマンバが、その水を勢いよく吹き出して山火事を吹き消して、さらに逃げ回る小坊主を追って来るというシーンがありました。

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