寒 卵 滋 養 を 説 き し 祖 母 も 逝 く

かんたまご じようをときし そぼもいく

寒い時期の卵は、特に栄養があると言われた時代がありました。

菓子箱にもみ殻を敷き詰め、丁寧に卵を収め、病気見舞いにしたころのことでしょう。

ウチは筥崎にあり、九大に近いものだから、親戚の誰それが入院したと聞けば、祖母はそんなものをこしらえ、見舞いに行ったものでした。

わたしは、その一連の準備が、子どもごころに厳粛に見え、正座して見守ったこと覚えています。

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