寂しさが 渦を捲き来る 虎落笛 冷たい風が、電線をうならせて、ヒューヒューとなんともやりきれない音を出す。 コートの襟を立てて歩く。寒さは変わらない。悲しみ寂しさが自分を真ん中にしてつむじ風を起こしているような気が する。虎落笛のなく日は、こころが凍える。