夏 草 や 廃 工 場 の ド ラ ム 缶 廃バンカー / koziro 生い茂る雑草、もうどうしようもない。 使われることのない建造物の荒れ方は どうだろう。 鉄は錆び、ガラスは割れ、かつての活況 は見る影もない。 夏草は工場の向かいの空き地、と言って もちょっとした遊具などあるだけだけど ベンチもなにもかもを覆い尽くす。 どうせ子どもなど遊ばなくなって久しい わけだけれど、小さな空間はもう、荒涼 とした大地の風情。 誰か、過ぎ去ったむかしを思うことが あるだろうか。