秋の日暮れははやい。あたしは温泉が好きで、でもそうそうは行けないので、仕事の帰りに近くのスーパー銭湯に
行きます。行くときは陽も高く、ほいほいと行くのですが、時間を過ごすうちに、あっという間に日が暮れて、驚くことが
よくあります。スーパー銭湯はドライヤーのところが掃除が行き届いてなくて、あたしは顔に化粧水をぱぱっとつけて
髪はタオルでくるっと拭いて、濡れたままで帰ります。外に出ると、首筋がビーンと冷たくて、風邪をひきそうになりま
す。「寒っ寒っ」と言いながら、小走りに広い駐車場を車まで行くのです。