さえかえる おおくはときの かいけつし
このぶんでは、いっきに春に向かうかと思わせておいて、
また冬に舞い戻るような経験をします。
春先によくある現象です。
冴え返るなどと言われます。
しんどいことも、もうどうしようもないと落ち込むことも、
たいていは、長い長い時間をかけて、目に見えないくらい少しずつ少しずつ
変わっていくような気がします。
サイコーと浮かれているときには、すでに沈没の芽が、地中奥深く育っており、
もう終わりかと、力を落としているあいだ、遠い遠い先の方で、復活の小人たちが、小さな力をあわせて、出発の準備に追われているような、そんな気がすることが、あります。