歯というのは、重要である。
役目もさながら見かけの問題も大きい。
笑えば真っ白で大きくて、歯並びが良すぎて、まるで歯科クリニックで、磨き方のテクニックを伝授されるときに用いられる模型のような立派すぎる歯、保険の歯だなあとしみじみと思わされる歯をお持ちの方もおられる。
聞いた話では、その白い歯を保険で入れるのには、前中央から何番目までと決まりがあるとのこと。
その奥を保険で安く抑えようとすると、キンキラキンにするしかないと。
鏡の前で、何度も笑ってみて、どうしても見える位置にあると確認し、泣く泣く大枚をはたいたという人もいる。
ということは、あの以前お会いした、立派過ぎる歯をお持ちの方の歯も、思うほど安くはないのだろうか。
人のことを笑うものではない。
明日のわたしじゃあないか。