ほ お づ き や 仏 の 帰 る 道 に 月

ほおづき1
ほおづき1 / mersy

盆が過ぎた。
世間は、戦後70年の回顧録一色。
墓参りに行った。
やたらジュースやお菓子が上げてあるお墓があって、気になって石の裏を見た。
享年13歳とあった。
若すぎる小さい仏さまの行く末を、この世から心配してのことだろう。
いろんな人生があるのだろうけれど、残された家族の心情は、他人の私などには想像もつかない。
それぞれの苦しみは、その当事者が折り合いをつけるしかないと、この頃思う。
いろんな相談の窓口のようなものは行政につくられてきたけれど、専門家といえど、所詮は他人、人間のすること。
あまりにかわいそうで、ちょっと滅入った。