ずぶぬれの ぼうくうずきん およぎくる
1950年頃、三重県橋北(きょうほく) 中学校で、水泳訓練をしていた、100名ほどの生徒のうち、36名が溺死するという事件があったと。
事件は、裁判となり、いろいろな原因が取り沙汰されたけれど、
特殊な波が来たという、足の下の砂がずるずる無くなったという、生き残った生徒の証言を、専門家が、ああだこうだと、持論を展開するに終わったらしい。
今この浜は、遊泳禁止ではないけれど、
泳ぐ人はいないという。
溺死者の数が数だけに、
いろんなうわさがたち、ずぶ濡れの防空頭巾を被った、若い女性の集団を見たとか、まことしやかに伝えられたと聞く。