さかまわり さいのかわらの かざぐるま
この世とあの世を分ける三途の川。
その河原が、さいのかわらと呼ばれています。
河原の石を積み上げて、一定の高さにしなければいけないのだけれど、あるところまでいくと、鬼が来て壊してしまうそうです。
カザグルマは、水子もしくは幼くして死んだ子供の魂を慰めるため、賽の河原に突き立てられるものだと聞いています。
ところが見たところ、後ずさりするほどおそろしく、供養とは程遠い気がしてなりません。
苦しみから解放されないままの人々が、そこらじゅうのたうちまわっているようで、カザグルマは好きになれません。