[Portrait of June Christy and Bob Cooper, 1947 or 1948] (LOC) / The Library of Congress
日差しが明るくなってきた証しだろうか。自分の顔がおかしくなっている。うちは、玄関の靴箱に、備え付けの全身映る鏡があって、姿見の役目をしている。靴を履いて、出る前に、ちらと見るのが習慣なのだけれど、この頃は、それをやると、出かける意欲が削がれる。なーんか首筋の衰えまで、クローズアップされているようで、余計気分が悪い。だから対策を講じた。洗面所の暗い鏡を使う。ライトは、敢えて付けない。しかも、顔をビーッと横に引っ張ってさらに、口角を上げて、にっと笑う。笑う門には福来たるなんて余裕はない。出がけにバアサンを、突きつけられては、気持ちが萎えて、ことが進まないからである。苦労が多い。